5/25 WORK 板塀
今日は、K邸の板塀の作業です。
作業場で刻んだ、材料を現場に持ち込んで、組み付けをしていきます。
天気はどんより曇っていて、今にも降り出しそうです。
外部の塀ということもあり、多少の小雨でも大丈夫でしょう。
土台と柱から立てていきます。
塀の巾は、約10mほどになります。 以前あった塀と同じ程度の
高さにしてあります。
柱と土台は、込栓(こみせん)という 木の棒を差し込んで
抜けないようにしてあります。 土台の穴と柱の穴を数ミリ
ずらすことで、込栓を打ちこんだ際に ぎゅっと引っ張る
仕組みになっています。
塀の場合、柱を組み立てていく過程で、他の部材も組み込んで
いきます。 非常に手間もかかりますね。
横に刺さっている下地の桟も貫通させて通してあります。
鴨居(かもい) や 欄間(らんま)を 入れながら作業を進めます。
全体は、
後は、化粧の杉板を貼る予定。
最後に瓦を施工します。
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今回、活躍した道具たち。
これは、 「角のみ」 木材をはさんで、四角にほります。
こうして機械で彫った穴を 手作業できれいにします。
ノミ(たたきノミ)と玄翁(げんのう)。
ノミはわかるけど、 げんのう? かなづちでしょ!!
っておもったでしょ? 大工が使う 本職用の金づちのことを
玄翁(げんのう)と呼ぶんです。
大、中、小 とあって、大げんのう、中げんのう、小げんのうと言います。
ノミも写真のノミは、「たたきノミ」 がんがん叩いて使うもので、すこし
サイズも大きいです。
建物内の造作で使う ノミは、「追入のみ」(おいれノミ)。
大きな材料を 「たたきノミ」で仕事して、 立ててから、追っかけ使うから
追っかけ入れるノミ → 追入ノミ ってことでしょう。
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