4/1 仕事 ウッドデッキ
以前リフォームさせていただいた、M様邸から、介護保険を利用して
現在あるウッドデッキから直接車いすで外に行けれるようにと依頼をうけ、
ケアマネージャーと医学療法士の方と打ち合わせをして ウッドデッキを
一段低い高さで延長するという 施工をしてきました。
車いすでの移動は、慣れた方でも大変な作業です。現在の規定では、
要支援 1 または 2
要介護 1~5
の認定をもらえた方は、介護保険を利用して 20万円(内 1割は本人負担)
実質 18万円の助成金を受け取ることが可能です。
今回もその制度を利用します。
まずスロープという意見が出ましたが、スロープが一概にいいとは限りません。
スペースや利用の仕方によっては、スロープよりも低い段差の方が車イスの
移動で楽な場合があります。
もちろん自走の場合はスロープが一番ですが、
補助してもらう場合で1~2段の場合はあえて段差を越えるほうがよいケースもあるのです。
スロープは押す力が非常に入りますし、途中で休憩しずらい場合もあります。
公共の場所のように広いスペースがある場合は、距離を長くして、ゆるやかな
勾配のスロープを作れますが、一般の敷地では、難しいケースのが多く、短く
急なスロープは逆に上ったり下りたりが危険な場合もあるのです。
このようなケースは低い段差の踊り場にして、
下りるときは後ろ向きに、後輪をそっと下ろし、後から前輪を上げながらおろします。
あがるときは、先に前輪を上げてのせて、よっこいしょっと後輪を乗せる要領です。
コツがわかれば、非力な方でも楽にできます。
今回もそのような理由で、一段下げたスペースを作り、さらに緩い勾配のスロープを
作りました。
設置前はこんな感じです。
施工途中はです。材料はオーストラリア サイプレス
別名 オーストラリア 檜 で、非常に防腐、防虫効果の高い
木材でウッドデッキにも最適です。 イぺ材といった、まったく
腐らないような木材もありますが、高価です。サイプレスは
値段も手ごろで 良い材料です。
施工できました。 地面からは小さいスロープに
一段上がって 回転してもらって、もう一段うえのデッキに
あがってもらいます。ウッドデッキと部屋はバリアフリー
なので、そのまま入ってもらえます。
その後、塗装をして、ウッドデッキ本体と色をそろえて完成です。